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February 2013


「OKIYA」オーナーのセンスが光るくつろげるアンティーク家具屋さん on ソーテル通り

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「OKIYA」オーナーのセンスが光るくつろげるアンティーク家具屋さん on ソーテル通り


新たなレストランやショップでますます活気づくウエストLAの日系コミュニティー・ソーテル通り。そこに今月オープンしたばかりのアンティーク家具専門店「OKIYA」

日系のレストランやスーパーはもちらん、カフェやバー、洋服屋に雑貨屋からギャラリーまで揃っているソーテル通りで初めての家具屋となる同店。大学でインテリア・デザインを学んだオーナーが自らの目利きで選んだミッド・センチュリー・モダンの掘り出し物の家具が店内に並ぶ。

ミッド・センチュリー家具の特徴である「シンプルで洗練されつつ遊び心が加味されたデザイン」のテーブルや椅子、ソファーは思わずどれも欲しくなる物ばかり。50~ 60年代当時の材質が持つ質感は使えば使うほどに深みが増し、愛着が沸いてくるので、現代でも世界中で多くの人々が好んで所有するコレクターズ・アイテムとしても人気が高い。一つアイテムがあるだけで部屋の雰囲気をワンランクアップさせてくれるので、家で過ごす時間が楽しくなる。

家具の他にもファイヤーキングをはじめとした食器類やインダストリー系の小物、ランプにオブジェやポスターなども扱っており、全てが調和して店内に配置されている。例えばハンコック・パーク地区にある他のアンティーク家具店などは、所狭しと商品が置かれていて、ガラクタ市かと見まがう事もあるが、それとは異なり「OKIYA」は店舗自体が一つの空間としてプロデュースされていて安らぎが感じられる。夕方にはショー・ウインドーから差す柔らかな西日とペイントされた壁や床の色合いが絶妙で、カウチに腰掛けると思わずうたた寝してしまいそうなほど居心地がいい。

実際オーナーに話を聞いてみると「気軽に立ち寄った人がくつろいでお喋りしたり本を読んだり」していってほしいとの事で、筆者がお邪魔した時にも、レストランの場所を尋ねに入ってきたアメリカ人や、数ブロック先のレコードショップの店員がそのまま「OKIYA」の店内でハング・アウトしており、早くもソーテルのコミュニティーに根付いている感じが印象的。

気になるアイテムのお値段のほうもかなりリーズナブル。毎週新しいアイテムを入荷しているとの事で、品質にもこだわっていて良い状態のものしか仕入れないとのこですが、何十年前に作られたとは思えない商品ばかり。売れ行きも非常に好調とのことで、気に入ったアイテムがあればすぐにでも購入される事をオススメします。

実際写真に写っているアイテムのいくつかは既に売れてしまったようですが、さらなる良品アンティークたちが「OKIYAの空間」の新たなメンバーとして店内を飾っている。これからも次々と商品が売れ変わっていっても「OKIYA」の空間は変わらないだろう。そして「OKIYA」を旅立った家具たちの新たなホームにも「OKIYA」テイストが広がっていくのであろう。

「OKIYA」で購入したCAMBELL SOUPデザインのマグカップをデスクの上においてこの記事を書いていると、乱雑で殺風景な筆者の部屋にも、わずかだが、あの温かくて柔らかな「OKIYA」の空気を感じることができる。今後ソーテルに行く際には「OKIYA」に立ち寄ってくつろぐという新たな楽しみも加わった。この記事を読まれた方とも「OKIYA」で一緒にお喋りしているかもしれませんね。


OKIYA
1818 Sawtelle Blvd. Los …

ロサンゼルスがUFOに襲撃された事件 -「ロサンゼルスの戦い」(1942年2月25日)

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ロサンゼルスがUFOに襲撃された事件 -「ロサンゼルスの戦い」(1942年2月25日)

今から70年前、大日本帝国海軍によるハワイ真珠湾攻撃は、全米を恐怖のどん底に陥れた。それから三ヶ月後の1942年2月25日、ロサンゼルス・サンタモニカの上空で、世にも奇妙なその事件は起きた。

前年12月7日の真珠湾攻撃後、フランクリン・ルーズベルト大統領は、「日本軍による西海岸上陸は避けられない」「もうアメリカ国内に安全な場所はない」とし、「日本軍が上陸した場合はロッキー山脈で阻止する」という迎撃計画を立てた。サンフランシスコ、ロングビーチ、サンディエゴなどのアメリカ西海岸沿岸では、日本陸軍の上陸に備えて防空壕が作られ、市民には防毒マスクが配布された。さらに、警察に加えて、一般市民までが動員されての沿岸警備が行われた。

そんな厳戒態勢下にあったにもかかわらず、カリフォルニア沿岸に日本海軍の潜水艦があらわれ、航行中のアメリカのタンカーや貨物船10隻以上撃沈。2月24日未明には、サンタバーバラにあったエルウッド石油製油所の砲撃に成功した。本土を攻撃されると、アメリカ国民の日本軍に対する恐怖心はピークに達した。こうしてアメリカ西海岸の住民が、日本軍上陸の恐怖に怯えていたその日、事件は発生した。

真珠湾攻撃から約三ヶ月後の1942年2月25日午前1時44分。ロサンゼルス市内にあった陸軍の防空レーダーが、西方120マイルの地点に、日本軍機と思われる飛行物体を感知し、アメリカ軍は直ちに迎撃体制に入った。

午前3時過ぎ。サンタモニカ上空に、日本軍機と思われた飛行物体「25機」が現れると、赤く光りながら時速約320キロで移動をはじめた。これに対してアメリカ陸軍は3時12分から対空射撃を開始。午前4時15分までに1430発の高射砲を発射したが、飛行物体には一発も命中しなかった。その後も飛行物体はサンタモニカとロングビーチを結ぶ太平洋沿岸地帯を約20分間にわたり飛行したが、やがて目視からもレーダーからも消えたという。飛行物体からの攻撃はなかったが、ロサンゼルス市内では、米軍の対空砲火の破片により3人が死亡、「日本軍機襲来」と対空砲火に驚いて心臓麻痺により3人が志望。計6人の市民が犠牲になった。

アメリカ有数の大都市・ロサンゼルスへの突然の「日本軍機の空襲」と、それに対する対空砲火の応酬は、ロサンゼルス市民に大きな混乱を招いた。その様子は、即座にCBSなど全国ネットのラジオ局で中継された。さらに多くの市民によって「どこからともなく現れた小型の物体が空いっぱいをジグザグに飛び回って、突然姿を消した」「30機から40機の飛行物体が高速で飛び回り、交差したり追いかけっこをしたりしていた」などの目撃談も報告されたほか、サーチライトに照らされた飛行物体の写真も多数撮影された。(上記はロサンゼルスタイムズに掲載された写真。)

これは「ロサンゼルスの戦い」(ロサンゼルス空襲事件、バトル・オブ・ロサンゼルス)と呼ばれ、「ケネス・アーノルド事件」「ロズウェル事件」と並ぶUFO襲撃三大事件のひとつ。

この「ロサンゼルスの戦い」は、のちに、これを日本海軍の攻撃によるものとするアメリカ陸軍と、それを否定するアメリカ海軍のあいだで対立を生み出した。また国防総省は事件に関する政府の記録は存在しないと主張し続けたが、1967年に情報公開法が施行されると、当時の陸軍参謀総長だったジョージ・C・マーシャルによる覚書の存在が明らかにされた。この覚書によるとマーシャルは「ロサンゼルス市内の対空砲の位置を暴くために、日本海軍が零式小型水上偵察機を飛ばしたとものと推測する」と報告している。

しかし、第二次大戦後に明らかにされた日本軍の記録には、この日、日本軍によるロサンゼルス空襲は記録されていなかった。日本軍による風船爆弾説も報道されたが、当時、風船爆弾はまだ実用化されるに至っていない。しかし、同日アメリカ陸軍がサンタモニカ上空で気象観測気球をあげていた記録が見つかり、最終的に、事件の原因は、「日本軍への敗北と本土上陸への恐怖による過剰反応」と結論付けられることになる。しかし、飛行物体の数や移動速度、撮影された飛行物体の写真、当時の市民による目撃情報とこの最終報告書の内容には大きな隔たりがあり、「ロサンゼルスの戦い」の真相は、今に至るまで謎に包まれたままになっている。また事件当時「UFO(未確認飛行物体)」という言葉は存在せず、「地球外生命体」などの概念が出来たのはロズウェル事件が起きた1947年以降のことである。

現在においても、第二次世界大戦では、一般的にアメリカ本土は攻撃されたことがないものと思われがちだが、実際には日本軍による直接的な本土攻撃は行われていた。当時、厳重な警戒態勢が敷かれていたロサンゼルス市を含むカリフォルニア州内での空襲はなかったものの、同年6月には日本軍によるアラスカ州ダッチハーバー海軍基地への空襲、続いて9月には2度にわたるオレゴン州空襲が行われ、実はアメリカ本土も大きな被害を受けている。

あのスティーブン・スピルバーグ監督が、大ヒット作『ジョーズ』『未知との遭遇』に続いて製作し、三船敏郎も出演した『1941』(1979)や、ジョナサン・リーベスマン監督『世界侵略: ロサンゼルス決戦』(2011)にも代表されるように、戦後、現在に至るまで、この「ロサンゼルスの戦い」を題材にした映画は何本も製作公開されている。ハリウッド映画によくある「エイリアンによってアメリカが攻撃を受け、国をあげてリベンジする」というストーリーのおおもとは、何を隠そうこの「ロサンゼルスの戦い」なのだ。

ということは「エイリアン」や「宇宙人」というのも、もとを辿れば、ボクら日本人なのかもしれない…。

「ロサンゼルスの戦い」について...

  • われわれ日本人は、宇宙人である
  • アメリカ人は、びびり過ぎ
  • 宇宙人なんか、いるわけないだろ
  • 今度サンタモニカビーチで空を見上げて考えたい
  • 日本軍がアメリカ本土を攻撃していたなんて知らなかった
  • これ、マジで宇宙人の仕業なんじゃないの?
  • グーグル社の未来の端末「GOOGLE GLASS」- 1500ドルで8000名限定の予約開始!

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    グーグル社の未来の端末「GOOGLE GLASS」- 1500ドルで8000名限定の予約開始!

    グーグルが昨日20日、「プロジェクト・グラス」として開発中だったメガネ型ネット端末を「グーグル・グラス」(GOOGLE GLASS)と命名し、最新版のプロモーションビデオを公開。同時に、テスト版として試験機8000点の購入希望者の募集を開始した。

    今回公開された「グーグル・グラス」により、端末のデザインが明らかになった。オフィシャルサイトによると、デザインは、レンズのないメガネのフレーム右上部分に、超小型マイクとカメラ、小さな画面があり、目の前の景色にさまざまな情報を重ねて表示する。素材は軽量で丈夫なもので、カラーは、チャコール、タンジェリン、シェール、コットン、スカイの4色が用意されている。

    全てはボタンではなく、音声に反応し、自分の見ている景色や画面を同時に複数の他者と共有できるほか、多言語翻訳機能も搭載されている。ビデオをごらん頂けば一目瞭然だが、昨年4月にジャパラでもご紹介した前回のビデオ「GOOGLE PROJECT GLASS」では、GOOGLE+と連動し、起床の瞬間から、街中での移動を軸に、友達との待ち合わせにルート検索したり、移動中にお気に入りのバンドのコンサートのポスターを見つけてオンラインでチケットを予約したり、恋人とのやりとりを展開するロマンチックな構成だったのに対し、新作となる今回は、スカイダイビングや、ジェットコースター、スキーやスイミング、バイクでの移動、バレエ、乗馬や卓球といったスポーティーな場面にも対応した「グーグルグラス」の新たな可能性を表現している。

    現在の「グーグルグラス」の予定価格は1500ドル(約14万円)。同社は実売価格はこれより安くなると予想している。スマートフォンよりは高額になるものの、誰もが期待する未来がつまった端末と考えれば決して高くはないだろう。

    プロトタイプとなる「グーグルグラス」の購入権利獲得のためには「グーグルグラスを使って何をしたいか」を50語以内の英語でまとめ、グーグル社のソーシャルネットワーキングサイト「グーグル+(プラス)」か、指定のツイッター( #ifihadglass)に投稿するというもので、締め切りはアメリカ太平洋時間の2月27日になっている。

    「グーグルグラス」予約申し込みページはこちら

    < 関連記事 >
    GOOGLE PROJECT GLASS – グーグルが提案する未来の端末
    GOOGLE PROJECT GLASS GOOGLE+ PAGE
    「グーグルグラス」オフィシャルサイト(GOOGLE GLASS)
    「グーグルグラス」予約申し込みページ

    謎だらけのエリザベス・ラムさん事件とロサンゼルス・ダウンタウン「セシルホテル」の黒い歴史

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    謎だらけのエリザベス・ラムさん事件とロサンゼルス・ダウンタウン「セシルホテル」の黒い歴史

    この数年、急激な再開発が進み、流行のクラブやレストラン、ホテルに代表されるロサンゼルスのおしゃれスポットは、ハリウッドやビバリーヒルズから、徐々にダウンタウンに移りつつある。そのロサンゼルス・ダウンタウンの中心部にある老舗の二つ星ホテル「セシルホテル」(THE CECIL HOTEL)は、数年前にリモデルされ、現在は世界各国からの観光客にも人気なホテルのひとつだ。

    その「セシルホテル」の宿泊客たちが毎日の様に、飲料水として飲んだり、歯を磨いたり、シャワーを浴びたりするために利用している水は、ホテルの屋上に設置された給水塔から流れてくるのだが、昨日2012年2月20日水曜日、その給水塔からカナダ人女性旅行客の遺体が発見された。貯水タンクに浮かんだその遺体は、死後3週間が経過し、腐乱し切っていたという。

    ロサンゼルス市警は、発見された遺体を、2月1日から行方不明になっていたブリティッシュコロンビア大学(カナダ・バンクーバー)の学生、エリザベス・ラム(21歳)(Elisa Lam / エリサ・ラム)のものと断定した。しかし、ラムがどのようにして、警報装置付きの施錠されたドアを開けて屋上に出ることができたのか、そしてなぜ密閉された貯水タンクの中で死に至ったのか、死因は特定できないままにいる。

    ラムの遺体が浮いていた貯水タンクは、宿泊客が利用する各部屋のシャワー用の水のほか、ホテル一階にあるカフェや階下のキッチンにまで利用されていたため、現在、ロサンゼルス郡公衆衛生局が、ホテル利用者と従業員の人体への影響を懸念して、その汚染度を調査中という。

    同ホテルに8日間宿泊していたイギリス人観光客のサブリナ・ボーさん(Sabrina Baugh)は、CNNの取材に 「妙な味がするとは思ったのよ」と答えている。夫のマイケルさんは、「事件を知ったときは本当に胃が気持ち悪くなったよ。水を飲んじゃったから精神的にも最悪な気分さ。」と、驚くべき事実に夫婦ともども辟易といった様子だ。

    ところで、この「セシルホテル」は、当社ビルからほんの3ブロックの位置にあり、毎日のようにその前を通るのですが、実はこのホテルはいわくつきで、知るヒトぞ知る心霊スポットなんです。そして、このセシルホテルには、そう呼ばれるに十分過ぎるほどの陰惨な黒い歴史がある。リモデル後のファッションブティックホテルの雰囲気からはほど遠い、血塗られた暗い過去を今日に至るまで引き摺っている。

    ロサンゼルス市警の記録によると、1920年に建てられたこのホテルでは、20年代、30年代に人が死ぬ事件が多発し、60年代には女性が飛び降り自さつをしている。80年代には「ナイトストーカー」「峡谷の侵入者」の異名で知られる連続キラーリチャード・ラミレズ(Richard Leyva Ramirez)(下写真右)が、宿泊代がまだ14ドルだった当時、14階の部屋に滞在し、その後、14人をあやめた(有罪判決は13人)。現在はカリフォルニア死刑囚監房に投獄されている。さらに、「ウィーンの絞さつ魔」「ジャック・ザ・ライター」「刑務所の詩人」として知られたオーストリアのキラージャック・アンターウェガー(Jack Unterweger)(下写真左)は、ウィーンとプラハで複数の売春婦をさつ害したのち、ロサンゼルスの同ホテルに滞在中に、部屋に連れ込んだ近所の売春婦3人をさつ害。アンターウェガーは複数の国で計11人をさつ害後、マイアミで逮捕されたが、1994年にオーストリアのグラズカラウ刑務所で首吊り自さつしている。その後も「セシルホテル」は、現在にいたるまで複数の犯罪が報告されているが、その多くが残忍であり、奇怪なものばかり。

    そして、上述のような歴史的な問題点だけではなく、「セシルホテル」には立地的な問題点も挙げられる。このホテルが位置するのは、ロサンゼルス・ダウンタウンの「スキッドロウ」と呼ばれるエリアの外れ。「スキッドロウ」とは、ダウンタウンの中心部にある地区名で、路上生活者や薬物中毒者が多く、貧困層やマフィアによるサツ人・強盗・強○・薬物売買などの犯罪多発地区だ。一般的に「スキッドロウ」は、日本語で「ドヤ街」などと訳されるが、東京・山谷のドヤ街などとは比較にならないほど荒んでいて、日本国内で類似するエリアを探すのはまず不可能だろう。映画に出てくるような世紀末のゴーストタウンや廃墟を思い浮かべていただければ分かりやすいだろうか。8,000人から10,000人とも言われるホームレスが、行く当てもなくこのスキッドロウ地区に集まっている。

    リトルトーキョーとは道路一本はさんで隣り合わせになっている「スキッドロウ」地区だが、冬の寒い夜にはホームレスの凍死もあいつぐほか、悪質な犯罪や事件があとを絶えない。つい先日も、泥酔状態で運転していた20代の女性が複数のホームレスを轢きころしてしまったり、ある学生が寝ているホームレスに故意にオイルをかけ、火を付けて逃走するなどの事件があった。また2005年から2009年にかけて、ロサンゼルス市内の病院で引き取り手のいない全身麻痺患者や末期患者たちを、病院の職員らが真夜中に担架で運んでは、スキッドロウの路上に放置していくという事件が多発し、アメリカが抱える医療制度問題の深刻さを浮き彫りにする大問題になったこともあった。その数は50件にも昇り、中には全身麻痺患者を担架に拘束したまま放置するケースも見られた。同様に、医療とは無縁と言える極めて不衛生なこのエリアから、ある疫病が発生し、スキッドロウを中心にダウンタウンの一角が数日間に渡って封鎖される事件もあった。そして、広大なロサンゼルスの中にあって高層ビルが密集するこの地域は、飛び降り自さつ者も多いことで知られる。

    この数年、アメリカ屈指の富豪たちが莫大な資金の投資を重ね、新たに再開発が進められているロサンゼルス・ダウンタウン地区ではあるが、リモデルされたロフトやアパート、ホテルの間には、窓ガラスが割れたままの錆びだらけなビルが立ち並び、夜にもなると歩道の隅には肥えたネズミが這い回る。映画やテレビドラマの世界では煌びやかに見えるロサンゼルスの中心にありながら、「スキッドロウ」とはある種、呪われた場所とも言えるだろう。

    そんなダウンタウンの中心地スキッドロウにあるのが「セシルホテル」なのだ。このホテルに32年間住んでいる89歳のバーナード・ディアズさんは、ロサンゼルスタイムズ紙の取材に対し、ラムが行方不明になった夜に、「上の階から聞いたこともないような激しい物音が聞こえた」という。また、その夜、三階と四階の間で配水管に何らかの障害があり、ホテルの水が氾濫してフロアが洪水状態になったとも話した。

    警察によると、ラムのロサンゼルスでの滞在目的は不明だが、旅行中は、行方不明になる直前まで友人や家族と連絡を取っており、最終目的地がカリフォルニア州中部サンタクルーズだったことは判明している。また、ホテルの従業員によると、彼女が誰かといるところは一度も目撃されておらず、始終単独行動だったという。しかし、セシルホテルのエレベーターに設置された防犯カメラに映るラムの様子を見ると、本当に彼女が「ひとり」なのだろうかと思わせる奇妙で偏執的とも取れる姿が数分間に渡って記録されている。

    下記は行方不明になる直前と思われるラムの姿を映した防犯カメラの映像だが、読者のみなさんは、ラムのこの奇行、どう感じられるだろう?「セシルホテル」の歴史となんらかの因果関係を疑ってしまうのは不自然なことだろうか?

    ラムは、この数時間後、帰らぬひととなってしまったのだ。いま、筆者であるわたしは、事件現場からほんの数ブロックのビルのデスクで、窓越しに真っ暗なダウンタウンの廃墟ビルを見ながらこの記事を書いているが、なんとも背筋の凍る思いである。犠牲になったラムさんには、心からご冥福をお祈りしたい。


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    子供と音楽とダンス – 日本 vs アメリカ – 幼稚園にDJが来たら凄いことになった

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    子供と音楽とダンス – 日本 vs アメリカ – 幼稚園にDJが来たら凄いことになった

    突然ですが、みなさん、ダンスは、好きですか?

    アメリカでは、オトナが聞いている音楽に合わせて、キッズが、マイケル・ジャクソンばりにキレのあるダンスをするのを見かけるけど、生まれたときからカラダに染み付いているようなあのリズム感と表現力、身体能力には驚かされます。何より、キッズのダンスって、超かわいいですよね。

    いっぽう、日本の幼稚園では、みんなで一緒にお歌を合唱したり、たてぶえやハーモニカを使った、どこかカタ苦しい音楽の「授業」ばかり。シャイで真面目な日本には「同じアホなら踊らにゃ損々」なんて言葉がありますが、ダンスといえば、盆踊りをはじめとした「全員一緒に出来る」団体芸ばかりで、ダンスらしいダンスを知らずに大人になる。

    下記の映像は、青森県八戸市出身のDJ+トラックメイカーのKAZUHIRO ABOくんが、ある幼稚園にお願いしてDJをしたときの様子。実は、この幼稚園にたどり着くまで、なんと20件近くも断られたそうですが、まさにクラブと化した昼下がりの幼稚園が凄いことになっていきます…。

    3歳の園児達が、これまで体験したことのない感覚に興奮しているのが伝わってきますよね。音楽なんて本当は教えられるものじゃなくて感じるものなはず。だから、子供のときこそ、もっと「ノリ」のいい様々なジャンルの音楽を聞いて、思うままにカラダを動かし、全身を使って自己表現が出来るようになったら、ニッポンの子供たちの未来も、もっとポジティブで楽しいものになるのかもと思ったりする。

    KAZUHIROくんは、今でも、小学校でDJをしたり、子供と一緒に音楽を作るワークショップをしたりと『子供と音楽』をテーマにした活動を継続しているそうですが、まだまだ日本は、ダンスやDJといったものに対する偏見が強いとも感じるとのこと。

    昨年、日本では、風営法強化による「ダンス禁止令」が話題になりましたが、「同じアホなら踊らにゃ損々」世代、つまり「ダンサーは、アホ」だと思っているオジサンたちは新しい文化に対する「理解に乏しい」を通り越して、「残念」「恥ずかしい」としかいいようがない。KAZUHIROくんは、そんな世の中に、間違いなく新しい風を吹き込んでいる。

    一方、そんな「恥ずかしさ」に気付いたのか、文部科学省は平成24年度から、中学校の体育の授業に、男女とも、ダンスを必修科目として採用した。これってかなり革命的な出来事だけど、その指導要領の「カタ苦しさ」に思わず苦笑いしてしまいます。「ダンスとは古今東西老若男女が楽しむ身体活動」であり、「創作ダンス」「現代的なリズムダンス」「フォークダンス」の3つにわけられているとのこと…。

    可愛そうなのは寝耳に水の先生たち。「生まれてから一度も踊ったことがない」「教える自信もない」先生たちが、必死でダンス教室に通ったりしているようです。なんだか頼りない感じもしますが、50歳を過ぎた先生達が生徒のために必死でステップを覚える姿はちょっと微笑ましい。

    最後に、こちらがアメリカのダンス大好きキッズたち。ハンパないです。踊っている子供たち以上にノリノリなオトナたちの様子も見習いたいところ。日本も、こんな風にナチュラルに踊れるキッズが増えたらいいですね。

    <関連リンク>
    SUGAR-COATED SOUNDS
    坂本龍一も動いた「クラブでのダンス禁止令」廃止を求める運動
    新学習指導要領に基づく中学校向け「ダンス」リーフレット
    東京女子体育大学 ダンス授業男女必修に対応したダンス指導DVD
    中学校の先生、ダンスに奮闘中 授業必修化で教室通いも

    ブログはもう卒業?ポラロイド + モレスキン ではじめるアナログ日記 – Polaroid Z2300

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    ブログはもう卒業?ポラロイド + モレスキン ではじめるアナログ日記 – Polaroid Z2300

    「ポラロイドカメラ」と言えば、撮ったその場ですぐプリントアウト出来るインスタントカメラ。デジタルカメラ全盛の時代にありながら、世界中のファッショニスタや、アナログカメラ好きな女子のあいだで根強い人気。でも、実際に印刷されるまで写真の仕上がりわからない。そこがポラロイドカメラの魅力だってわかっていても、やっぱり失敗したくないし、紙のムダもしたくない。

    そこで、先日ポラロイド社から発売された注目の商品がこちら、ポラロイドとデジカメが融合したポラロイド「Z2300」撮影後すぐに写真をプリントできる1000万画素のプリンター内臓インスタントデジタルカメラで、撮った写真を確認してからプリントアウト出来るというすぐれもの。写真(上)のような薄型軽量ボディにプリンターが内臓されているんだから驚き。

    しかも、プリントアウトされる専用シートには防水加工がほどこされ、裏側はシール加工がされているから、携帯電話や手帳など、好きな場所に貼り付けられる。撮ったばかりのポラロイド写真をおでこに貼り付けてプールで泳いでも安心。さらに、プリクラのように、13種類のフレーム(枠)を選べる。ポラロイドと言えばお決まりの、あの白いフレームもあるから、メッセージを書き込んでポストイット風に利用もできる。そろそろブログに飽きてきたら、モレスキンのノートに「Z2300」で撮ったポラロイド写真を貼り付けて、モレスキン+ポラロイドなアナログ日記をはじめてみるのもいいかも。

    ポラロイド「Z2300」商品ページ(アメリカ版)

    国内正規品 Polaroid Z2300 インスタントデジタルカメラ ホワイト PLD-Z2300WHT-J

    国内正規品 Polaroid Z2300 インスタントデジタルカメラ ブラック PLD-Z2300BLK-J

    世界初!ロシアに推定10トンの隕石が落下 – 負傷者1000人

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    世界初!ロシアに推定10トンの隕石が落下 – 負傷者1000人

    トラックに搭載されたカメラが捕らえた隕石落下映像

    気象衛星『METEOSAT 10』が、大気圏に突入した直後の隕石を捉えた画像。

    隕石の破片によってチェバークル湖の氷にあいた穴。

    ついに地球の終わりか?世紀末到来か?今まで映画やコンピューターグラフィックの世界では見て来たものの、宇宙から、ここまでの被害が出るほど大きな隕石が地球上に落ちたというのは世界初の出来事。もう少し規模の大きい隕石が複数、しかも東京やロサンゼルス、ニューヨークといった人口密度の高い大都市に落ちる可能性も十分あると思うと恐ろしいですね。

     ロシア主要メディアによると、ロシアのウラル地方チェリャビンスク州付近で15日午前9時20分(日本時間午後0時20分)ごろ、隕石が上空で爆発し、破片が地上に落下した。衝撃波で建物のガラスが割れるなどし、ロシア内務省によれば、負傷者は約千人に達した。うち200人以上が子供という。

    被害の全容はなお不明だが、隕石落下でこれだけ多数の負傷者が出るのは世界的に極めて珍しい。国営テレビ「ロシア24」は、同州の上空で物体が閃光(せんこう)を放って爆発し、大きな煙の尾を引きながら落下していくもようを放映した。地元住民らは5、6回の爆発音を聞いたと話しており、航空機の爆発やミサイルの飛来を疑って混乱をきたした人も多かったという。

    プーチン大統領は被害状況の把握と被災者の救済に全力を尽くすようプチュコフ非常事態相に指示。非常事態省によると、隕石は中央アジア・カザフスタンの上空から露ウラル地方に向けて落下していったとみられる。爆発の模様や航跡は、チェリャビンスクから数百キロ離れた場所でも目撃された。露科学アカデミーの研究者らは、この隕石が直径数メートルで重さ約10トン、秒速15~20キロで大気圏に突入し、高度30~50キロで爆発したとする推計を発表。負傷の多くは破損した窓ガラスによる切り傷など。チェリャビンスク州での建物被害が深刻だが、スベルドロフスク、チュメニ、クルガンの各州でも被害が確認されている。非常事態省では、チェリャビンスク州内で隕石片が落下した3カ所を特定できたとしている。

    ロシアに落下した隕石を捉えた実際の映像

    隕石落下の被害に遭った工場

    映画『アルマゲドン』(1998年)より隕石落下シーン

    クリストファー・ドーナー事件特集 – ロサンゼルス市警を腐敗した人種差別組織と告発した射撃専門の元警察官 VS 警察官10,000人の戦争

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    クリストファー・ドーナー事件特集 – ロサンゼルス市警を腐敗した人種差別組織と告発した射撃専門の元警察官 VS 警察官10,000人の戦争

    AP Photo/Los Angeles Police Department

    ロサンゼルス市警、警察官10,000人動員、100万ドルの懸賞金。ロサンゼルス市警を不当解雇され、復讐に燃える射撃専門家の元警官と、ロサンゼルス市警のメンツを掛けた戦い。「ロサンゼルス市警史上最悪」と報道されたクリストファー・ドーナー事件をおさらい。

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    <事件の背景と経緯>

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    この事件の背景には、元警察菅であるクリストファー・ドーナー容疑者が、2008年にロサンゼルス市警を解雇されたことに遡る。ドーナー容疑者は自らが解雇された理由を、2007年にロサンゼルス市警内で行われた彼の上官による、統合失調症を患った拘束者への不当な暴力行為と、それをドーナー容疑者が内部監査機関に告発したことに起因すると主張している。

    ドーナー容疑者は、自分が解雇された直接的な原因となった元警察官とその家族をさつ害するという声明文をインターネット上で公開。また、2月1日、CNNのアンダーソン・クーパーのもとにはドーナー容疑者からのパッケージが届けられた。梱包されたDVDには、黄色いポストイットが貼られており、「わたしは決してウソをついていない ( I never lied. )」と書かれていた。しかし、CNNは市警に協力してこれを公表せず、クーパー本人にも知らせなかった。

    ロサンゼルス市警がメディアを通してこの声明文を発表したのは、2月6日。ロサンゼルス市警内部の腐敗と人種差別問題を暴露するその内容は、当初は非公開にされていたが、ドーナー容疑者の捜索が困難であると考えた同市警は、声明文を公開。さらに同容疑者を知るひとびとから彼を擁護する声があがると、捜査当局は、ドーナー容疑者に100万ドルという史上最高額の懸賞金を掛けた。

    警官2人を含む4人をさつ害、4人を負傷させた疑いで指名手配されたクリストファー・ドーナー容疑者を相手に、ロサンゼルス市警のメンツを掛けた壮絶な戦いがはじまった。ドーナー容疑者は、6日間逃亡を続けたのちロサンゼルス郊外のスキーリゾート地ビッグベア近くの山小屋に追い詰められる。12日に200人以上の警察官が山小屋を取り囲むと、特殊部隊はドーナー容疑者との銃撃戦へ。

    警察官らは山小屋の窓を壊して催涙ガスを流し込み、拡声器でドーナー容疑者に投降するよう呼びかけたが、返事がなかったため重機を使って山小屋の壁を壊し始めた。最後の壁が壊された時に1発の銃声が聞こえ、山小屋が炎上。(1発の銃声が、容疑者の自さつを示唆する報道もあるが、確認はされていない。)

    14日。米カリフォルニア州サンバーナーディーノ郡当局は、焼死体となって発見された遺体をドーナー容疑者のものと断定した。

    しかし、これらは、捜査当局の発表と各メディア独自の報道によるもので、多くの誤報を含めた様々な情報が交錯している。また、捜査開始当初から、過剰反応とも受け取れるロサンゼルス市警の捜索は、数々の誤報に振り回された上に、不注意によって、複数の一般市民を銃撃する誤射事件を起こすなどの不手際が相次いだ。さらにドーナー容疑者が立て篭もった山小屋を火責めにして同容疑者をさつ害したとも取られる結末には、批判の声もあがっている。ロサンゼルス市警による不祥事や、過剰防衛や人種差別が問題になった例は、ゴードン・ノースコット事件、ロドニー・キング事件など多数。アナハイムで起きた警察の過剰反応による民間人への銃撃事件も記憶に新しい。また、これらに端を発するワッツ暴動(1965年8月11日)、ロサンゼルス暴動(1992年4月)なども大きな問題となり、現在でも、ロサンゼルス市警に対する批判の要因となっている。

    下記は、警察当局による一般人誤射撃事件を皮肉った(もしくは真剣な護身のための)Tシャツを着た黒人男性。「私は、クリス・ドーナーじゃありません。撃たないで下さい。」と書かれている。

    PHOTO/Facebook

    ——————————————————————————————————-

    <事件の経過>

    クリストファー・ドーナー犯行声明文全原文(未編集・英語)(参考資料)

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    クリストファー・ドーナー犯行声明文全原文(未編集・英語)(参考資料)

    下記は、警察が実名などを隠して編集して公開したものではなく、クリストファー・ドーナー容疑者本人がインターネットに公開したマニフェストの原文です。

    Chris Dorner

    at Feb 4, 2013 9:14:04 AM Last Resort

    From: Christopher Jordan Dorner /7648

    To: America

    Subj: Last resort

    Regarding CF# 07-004281

    I know most of you who personally know me are in disbelief to hear from media …

    『永遠の0(ゼロ)』(百田尚樹・著)をニッポンの「建国記念の日」に、ロサンゼルスで読んでみる。

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    『永遠の0(ゼロ)』(百田尚樹・著)をニッポンの「建国記念の日」に、ロサンゼルスで読んでみる。

    今日、2月11日は建国記念の日。「建国をしのび、国を愛する心を養う。」とあるので、日本人なら是非とも読んでおきたい一冊をご紹介。

    『週刊文春』「本屋さん大賞」第一位「最高に面白い本大賞」第一位TBS『王様のブランチ』ほか数々の番組で紹介されるなどして、2009年7月の初版から3年がたった今でも、戦争を知らない若い世代を中心に、絶大な人気を誇る『永遠のゼロ』(百田尚樹・著)。すでにマンガ化され、『漫画アクション』で連載された他、東宝による映画化まで決定しており、今年2013年12月公開の予定。

    戦後70年が経過しようとしている今、日本の若者が、戦争体験者の話を聞くなど、恐らくもう不可能と言ってもよいだろう。そして、戦後の日本の教育制度の下で習う日本史の授業では、「真珠湾攻撃」「ガダルカナルの戦い」「ミッドウェー海戦」「零式戦闘機」「神風特攻隊」「桜花・回天」…といった単語は知っていても、それが、実際にどのようなものだったのかを知るのは困難だ。

    また、多くの日本人にとって、「戦争」とは、「重苦しい」「暗い」過去であり、「なるべく避けたい話題」だろう。それならば、目の前にあるもっと楽しいことを考えているほうがいいに決まっている。

    そんな、戦争に縁のない、多くの若者たちの気持ちを一変させたのが、『永遠のゼロ』という作品の存在価値だろう。そこには『トップガン』や、『タイタニック』『プライベートライアン』『アルマゲドン』など、過去に、わたしたち日本人が夢中になってきた、どんなハリウッド映画よりも心を動かされる、わたしたち日本人の大先輩方の想像を絶するストーリーがあった。それは、自虐史観的な反戦左翼思想ではなく、かといって濫りに愛国心を煽るような右翼思想でもない。今、私たちが「平和」に生きているこの日本という国の未来を守るため、そして、生きて愛する人たちのもとに帰るため、絶望の淵で何としても生きようとした人間の、愛と、命の話だ。

    『永遠のゼロ』は、太平洋戦争当時のカミカゼアタックが、2001年9月11日に発生した全米同時多発テロ事件におけるイスラム過激派のテロリストと、構造的に同じなのではないか?という仮説から話がはじまるが、同書の大半は、元大日本帝国海軍の戦闘機搭乗員(パイロット)だった坂井三郎海軍少尉による著書『大空のサムライ』をはじめとする、数々の参考文献からの引用も多い。そのため、史実自体が非常に面白くて勉強になるし、軍記モノとしても楽しめる。さらに、当時、欧米戦闘機を圧倒し、世界最強と言われたゼロ戦による、迫力あふれるドッグファイトなども『永遠のゼロ』の魅力だが、何よりも、限りなくリアリティに溢れた物語の面白さに尽きる。最大の謎解きに向かって畳み掛けるようなクライマックスでの見せ場は、『永遠のゼロ』ファンのあいだで語り草になるほどで、全570ページになるがスラスラと読みやすい。そして、戦争をテーマにしていながらも、すべてを読み終えたときに、何か清々しい感覚になれるのも、本書の人気の秘密だろう。これは、おそらく、物語の核となるゼロ戦パイロットの「宮部」さんを筆頭に、今のような時代にはなかなか出会えないような…不幸な時代を、強く、清く、美しく生きた日本人たちに出会えた喜びがそうさせるのだろう。読み終わった後に、登場人物について家族や友達と語り合えるのも『永遠のゼロ』の魅力だろう。

    というわけで、戦争を知らない世代の、私たちひとりひとりが読んでおきたい一冊『永遠のゼロ』(百田尚樹・著)。オススメです。

    <内容紹介>

    「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、1つの謎が浮かんでくるーー。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。

    <著者からのコメント>

    この小説のテーマは「約束」です。
    言葉も愛も、現代(いま)よりずっと重たかった時代の物語です。

    <関連リンク>
    アマゾン 『永遠の0』 (講談社文庫)
    アマゾン

    黒澤映画の助監督・坂野義光監督もプロデューサーに名を連ねる2014年公開の新ハリウッド版『GODZILLA(ゴジラ)』の苦悩と期待

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    黒澤映画の助監督・坂野義光監督もプロデューサーに名を連ねる2014年公開の新ハリウッド版『GODZILLA(ゴジラ)』の苦悩と期待

    2014年5月16日に公開が予定されている新ハリウッド版『GODZILLA(ゴジラ)』(2014年)。1998年に公開されたローランド・エメリッヒ監督版は、松田聖子がカメオ出演したことでも日本で話題になったが、いざ公開されるとその姿は、日本版ゴジラにはほど遠かった。エイリアンとティラノサウルスを掛け合わせたようなニセゴジラの姿は、世界中のゴジラファンの怒りを買い、さんざんな酷評を受ける結果となってしまったのだ。

    実は、この失敗の背景には当時、生体力学研究上の大発見があったことにも関連している。『ジュラシックパーク』が公開された1993年からさか上ること数年前。それまで、恐竜の王様・ティラノサウルスは、ゴジラの様に上半身を起こし、尻尾を地面に引き摺って歩いていたと信じられていた。ところが研究の結果、どの化石にも尻尾を引き摺った形跡がないことが分かった。ティラノサウルスは、頭を低くして、背骨を地面に平行に保った姿勢で、尾でバランスを取りながら、歩いていことが判明したのだ。これによって、世界中の恐竜図鑑の挿絵や、博物館に展示されていたティラノサウルスの標本の姿勢が変更された。これは当時大発見となり、『ニューズウィーク』誌などの各誌の表紙を飾るほどの衝撃的なニュースとなった。

    この研究結果が、のちの『ジュラシックパーク』に登場する、時速70キロともいわれるほど俊敏で迫力のあるティラノサウルス像を生み出したのだ。このように、従来の「ゴジラ型」の姿勢は、科学的には間違いであることが判明したため、1998年のハリウッド版ゴジラは、原作のオリジナルゴジラからはかけ離れた姿となったのだ。今回、ハリウッドによるリベンジともとれる異例の再リメイクで、新ゴジラがどのようなビジュアルになるのかが大きな見どころと言える。下記は、公開されているコンセプトワークのひとつだが、製作側のその辺の苦悩が滲み出ているのがよく分かる。

    昨年12月に新ゴジラのオフィシャルサイトが公開されて以来、ハリウッド版新型ゴジラが徐々にベールを脱ぎつつある。撮影は2013年3月からバンクーバーではじまるようだ。そして「ロサンゼルスでの撮影およびシーンがあるか」という記者の質問に対し、プロデューサーのダン・リン氏は「すべてはファンへのサプライズにしたい。」とだけ答えている。

    そして前作で失望した日本人のゴジラファンにとって何よりのニュースは、今回の作品では、ゴジラ界の重鎮・坂野義光監督がプロデューサーに名を連ねていることだろう。坂野監督は、海外でも人気の高い『蜘蛛巣』『どん底』『隠し砦の三悪人』などの黒澤明映画で助監督をつとめた日本映画界の重鎮で、自らが監督した『ゴジラ対ヘドラ(1971年)』では、なんとあのゴジラを空に飛ばせて東宝を激怒させたという逸話を持つ。そんな坂野氏も参画するハリウッド版新ゴジラに期待したい。最後に、下記の画像は、2013年2月8日時点で、オフィシャルに公開されている唯一のゴジラ画像だ。公開まで一年以上あるが、今から楽しみである。

    <関連サイト>
    ゴジラ2014オフィシャルウェブサイト
    ゴジラ2014フェイスブックページ

    ロサンゼルス刺青事情 + アメリカに蔓延する変な日本語タトゥー – TATTOO in L.A.

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    ロサンゼルス刺青事情 + アメリカに蔓延する変な日本語タトゥー – TATTOO in L.A.

    <撮影 : エリック・ジェイコブスさん>

    ベニスビーチから、サンセットブルーバード、ウェストハリウッド、そしてオレンジカウンティのビーチシティまで、その巨大な街の至るところにタトゥーショップが存在するロサンゼルス。その数はヘアサロンなみで、10マイル四方に150軒のタトゥースタジオがあると言われ、その技術もアメリカトップレベル。毎年、世界最大規模のTATTOOエキスポも開催される。

    また、かつて人気番組『マイアミインク(Miami Ink)』で一躍有名になり、マイアミから出身地であるロサンゼルスに戻った女刺青師キャット・ヴォン・D(Kat Von D)を追ったスピンオフ番組『LAインク(LA INK)』も人気になり、一大タトゥブームが巻き起こった。

    今では、エイミー・二コレット(Amy Nicoletto)マルコ・コレッテリ(Marco Cerretelli)らをはじめとする全米屈指のタトゥーアーティストがロサンゼルスに集結している。ただ平均的な技術は、歴史ある日本の和彫りには遠く及ばないものの、そのセンスと技術はこの10年間で飛躍的にレベルアップして来た。

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    現代アメリカ社会にも根強く残る人種差別をテーマにした派手な西部劇が論争を呼ぶタランティーノ最新作映画『ジャンゴ 繋がれざる者』

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    現代アメリカ社会にも根強く残る人種差別をテーマにした派手な西部劇が論争を呼ぶタランティーノ最新作映画『ジャンゴ 繋がれざる者』

    アメリカでは常に論争となる奴隷制度と人種差別をテーマに派手な西部劇ガン・アクションで今話題の映画『ジャンゴ 繋がれざる者』(Django Unchained)は、現代アメリカ映画を代表する作家であるクエンティン・タランティーノ監督の最新作で、前作『イングロリアス・バスターズ』(2009年・Inglourious Basterds・)に引き続き歴史的な出来事を題材に書き上げたオリジナルストーリーを元にしたエンタメ映画となっている。

    ストーリーは奴隷制度が施行されていた1800年代のアメリカ南部で展開される。歯医者で賞金稼ぎのドイツ人・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)が、黒人奴隷のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)を解放するところから始まり、二人は賞金稼ぎとしてコンビを組んで次々と賞金首を仕留めていく。黒人奴隷を使って富と権力を築くカルビン・キャンディー(レオナルド・ディカプリオ)の大農場で、かつて生き別れになったジャンゴの妻・ブルームヒルダ(ケリー・ワシントン)が召し使われている事を知り、助け出そうとするジャンゴとシュルツ。しかしキャンディー邸内で仕える黒人奴隷のスティーブン(サミュエル・L・ジャクソン)にその目的を暴かれると二人はキャンディーの怒りを買い、絶体絶命の危機に陥る。

    『ジャンゴ 繋がれざる者』は、西部劇映画には欠かせない復讐劇に、救出劇やバディー・ムービーの要素も盛り込んで、それらをタランティーノお得意のアクション&バイオレンスで仕上げた一級エンターテイメント作品になっている。

    (以下ネタバレも含むので未見の人はご了承ください)

    しかしこの映画の特筆すべき点、且つ物議をかもしている原因は、やはり奴隷制度と人種差別にある。奴隷である主人公の黒人が奴隷主である悪役の白人たちを撃ち殺していくセンセーショナルな構図があるからだ。

    奴隷制度自体は既に100年以上前に廃止されているが、人種差別そのものは現代アメリカ社会にも根強く残る。映画で扱われている主従関係は過去の出来事とはいえいまだデリケートな事柄なので白人と黒人、両側に拒否反応や嫌悪を示す者が現れるのも当然であろう。放送禁止用語なのはもちろん黒人に対する蔑称として決して使ってはならない「Nワード」(Negro, Niggerなど)をこの作品内ではこれでもかと連発して発せられる事から黒人の観客が不快に感じるのは理解できるし、白人の観客は差別主義者の悪役として次々と殺されていくのが自分と同じ人種ばかりだと気分悪くなりアクション・シーンを見ていても爽快感は薄れるだろう。

    事実、公開直後からこの点に関して問題提起や非難が起こっている。白人=差別主義者のレッテルを貼りかねないこの映画は逆差別を助長していると述べる白人の評論家や観客の意見がネットなどで目立つ。

    一方で黒人のベテラン映画監督、スパイク・リー(『マルコムX』『25時』『ドゥ・ザ・ライト・シング』他)は「決してこの作品を見ないし、言うべき事も無い。(黒人である)自分の先祖に対する無礼にあたる。この映画を私が見る事は先祖の黒人たちに対する非礼行為になるからだ。。。」と「ジャンゴ」を評した。実はこの二人以前にも同様の事でいざこざがあった。1997年のタランティーノ作品『ジャッキー・ブラウン』の劇中でも黒人俳優達にNワードを執拗に喋らした事についてリーが非難しちょっとした論争になった。

    確かに『ジャンゴ 繋がれざる者』はNワードのオンパレードで、タランティーノ自身も黒人文化(とりわけストリートカルチャー)を好み頻繁に自作品の中に黒人のキャラクターを登場させている。しかしその使い方には重みが無いし、馴れ馴れしくなる一歩手前ギリギリの親近感を抱いているであろう。このことがスパイク・リーには我慢ならないのだろう。

    しかし筆者にはタランティーノが人種差別主義者とは到底思えないし、いたずらに世間を騒がせるつもりも無いと考える。それどころかこの映画ではエンターテイメントの衣で覆いながらも作品のテーマである「差別」に対する監督自身の考えを主張している。簡潔に言うとタランティーノが表現したかった事は差別をする白人を非難し、差別される黒人に同情を寄せるわけではなく、差別の構造を深く検証する事でもない。差別そのものを暴き出しそれにどう対峙するかである。以下に説明する三つの点からそれを読み取ることができる。…